WRITER 井上
秋も深まり、並木道には落ち葉が目立つ様になってきました。
通りの木々たちもしっかりと冬支度を進めています。
今日は営業Aチームの井上がお送り致します。
先日、外国人のお客様との出会いについて書きましたが、今日はその続編をお送りたいと思います。
再会を約束した私達ですが彼はその後も約束をきちんと覚えていてくれて、なんと、彼の職場である研究所に招待をしてくれたのです。
その日、研究所に行くからにはラフな格好では彼に恥をかかせてしまうと、私は休日でしたが珍しくジャケットを羽織って車に乗り込みました。
到着し指定された駐車場に車を停めた後、広い敷地の中を迷いながらも、ようやく彼から教わった建物に着きました。
それは新築ピカピカの立派な研究棟で、建物を見上げた私は「す、すごい!」後ずさりしてしまいました・・・。
ハッと我に帰ると約束の時間まであと1分(・_・;)
慌てて建物に入り、エレベータを探して飛び乗りました。
目的の3階に着きホールを出ると、カードロック式でセキュリティがしっかりかかった部屋が並んでいます。それらの部屋を幾つか通り過ぎると、「あっ!!」プレートに彼の名前が!!彼の名前が英語表記で記された部屋を見つけました!!!
時間ギリギリセーフ(^^)
しかし、緊張で見間違っててはいけないと一旦立ち止まり、プレートを2度見して、「間違いない。」コンコンと部屋をノックしました。
すると、奥からニコッと微笑んだ見覚えのある顔が。
「よく来てくれましたー(^^)」
彼の笑顔のおかげで私の緊張も少し溶け、ゆっくり部屋に入りました。
そして、彼は私を椅子に座らせ、現在行っている最新の研究について、熱心に説明してくれたのです。専門知識が無い私に例え話を交え、とても解り易く丁寧に教えてくれました。
30分ほど彼の研究について話を聞いた後、部屋を出て幾つかの実験室を案内してくれました。研究は細かく分かれていて、1つの実験室を、近い研究テーマを持つ他の研究室と共同で使用しているとの事でした。
当然秘密事項なども有るので部外者が立ち入れない所も有りましたが、それ以外のところを色々案内してくれました。
その後、敷地内のカフェテリアに移動して1時間もの間、彼の家族や私の家族のことなどについて、色々と話をしました。
最後に、私が車を停めた駐車場まで一緒に歩きながら、現在は好きな研究が出来て本当に充実していること、今の安全な環境をとても気に入っていて、数年先になるが是非この福岡で家造りをしたいという彼の夢を聞きました。
普段はなかなか感じる事が出来ませんが、この環境で家造りができるのは、本当に幸せなことなんだと学びました。
私は、多忙な中で貴重な2時間を私に費やしてくれた彼のホスピタリティに感謝を述べ、また再会を約束して、帰路につきました。
夕暮れの秋空が、いつもより清々しく感じた帰り道でした。